21/09 北巨摩〈きたこま〉の今
あっという間に9月も半ばです。標高700メートルほどの私の住まいは朝晩は少し肌寒く、すっかり秋になりました。振り返ってみれば、お盆前から梅雨のような天気となり、「暑い夏」が戻らぬまま季節は秋へと移ってしまったようです。昨年は雨が降らず日照りの夏、今年は梅雨に逆戻りのお日様が恋しい夏、うまくいきませんね。
畑が乾かぬような天気が続いたため、秋野菜の種まきや苗の植え替えが思うように進まず、収穫が例年より遅れてしまいそうだと、生産者の皆さんから伝えられています。春菊や白菜、にんじんやかぶ、大根など、豊かな水と土が育む秋野菜をお楽しみになさっていただければと思います。また、今年から広げた田んぼではお米が育っています。暑い夏が短く、日照も不足気味なことがどの程度作柄に影響するのか見定められておりませんが、花が咲き、実を結び、稲穂が首を垂れ始めています。おいしいお米をお届けできるよう、引き続き取り組みます。
パラリンピックも閉幕し、コロナ禍だけが続いています。陽性者数は減ってきたようですが、少し気を緩めれば感染は拡大してしまいそうです。元の生活に戻ることを目指すのではなく、豊かで楽しい新しい生活を新しく作っていくことを目指すべきなのではないかと考えたりしています。容易ではありませんが、コンピュータを介して友達と話す息子を見て、難しいのは私のようなおじさんであって、子どもたちは変化に適応できるように感じます。一庶民の雑感、失礼いたしました。
食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋…。過ごしやすい秋、楽しんで過ごしたいですね。